ふくもりブログ

名電高校野球部の夏、惜しくもベスト4──支え続けた25年の想いと葛藤


 

ふくもり接骨院

アスレティックトレーナー

福森 繁明

2025年の夏、愛工大名電高校野球部は激戦を重ね、見事に準決勝まで駒を進めましたが、惜しくも4対3で敗れ、夢の甲子園出場は叶いませんでした。

私が名電高校野球部のケアを担当させていただくようになって25年──毎年この季節は、選手たちの努力と成長、そして熱いドラマに立ち会うことができ、感動と責任を感じています。

今年も例外ではありませんでした。

準決勝では、1週間前にハムストリングスを肉離れした捕手が、懸命なリハビリと治療を乗り越えて代打として出場。気迫の一打でチームに流れを引き寄せてくれました。彼の回復力と闘志には、心から敬意を表したいと思います。

一方で、チームのエースピッチャーは、試合直前のコンディショニングにおいて、海外から来日中のMLBトレーナーの施術を受けたと伺っています。もちろん、様々な技術や考え方があることは承知しておりますが、いつもと異なるアプローチによる影響か、残念ながら本来の力を発揮しきれなかったように見受けられました。

2番手・3番手の投手たちは、直前の試合での登板がありながらも、いつも通りのコンディショニングを行い、万全の状態でマウンドに立ってくれました。その姿に、日頃の積み重ねと準備の大切さを改めて感じました。

勝負の世界に「たられば」は禁物ですが、「いつも通りのケアができていれば…」と、私自身もトレーナーとして複雑な思いを抱えています。しかし、すべての選手が全力を尽くしたこの夏を誇りに思いますし、今後も変わらぬ情熱で、彼らを支えていきたいと強く感じています。

ふくもり接骨院では、25年間の名電高校での経験を通じて、トップアスリートの体づくり、ケア、リハビリのすべてに真摯に向き合ってまいりました。

どんなレベルの選手にも、その人にとって最良の方法を提供する──それが私たちの使命です。

引き続き、地域の皆さまの健康とパフォーマンス向上に貢献していけるよう、努力を重ねてまいります。